確信に変わるまで
「柳井さ~ん。今晩お食事行きませんか?」
柳井の腕に自分の腕を絡ませ、これでもかという程に上目遣い攻撃を仕掛ける。
しかし当の柳井はそんな攻撃に落ちる素振りも見せず淡々としていた。
「悪いけど、俺、こいつと約束あるんだ」
そう言って私の肩をグイと引き寄せる。
おいおいおい。頼むから冗談は止めてくれ。
「私は関係な「そういうことだから、ごめんねね」
柳井は私の言葉に被せて強引に話を終わらせた。
川田は悲しそうな顔をしつつ、やはり私には恨みがましい視線を投げて渋々その場を去って行った。