Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「なぁ、美雨」
「ん?」
「初めて俺らが出会ったひのこと覚えてるか?」
「当たり前だよ」
真剣な顔してどうしたんだろ
「あの日俺お前をみてどうしてこんな無表情なんだとか
感じ悪ぃやつとかしか思ってなかった...
でも、俺が知らなかった事も美雨は教えてくれた
お前のお父さんお母さんが亡くなったって聞いて
自分のせいで死んだとか言ってるお前見てると
ほっとけなかったんだ」
どうしたの急にいつもはこんな顔しないのに
「俺中学の時から適当に遊んで
適当に彼女作ってすぐ別れてって
勉強も何もかも適当にして過ごしてた
でも美雨と出会って...
こんな思いしたの初めてなんだ...
美雨がやっぱりスキなんだ」
2年前とはまったく違う告白
振られてもわたしの事諦めずにずっと一緒に居てくれた
「これでダメなら俺あきらめるから
ここで返事くれねぇか」
真っ直ぐわたしを見つめる滝川くんの目は
なんの濁りもなく透き通っていて本気で思ってくれてることが
目だけでも伝わってくる
わたしはこの気持ちにちゃんと真っ直ぐ答えなきゃ
「わたしも...わたしも滝川くんの事すき」
「今の...ほんとか?」
半信半疑の滝川くんにわたしは大きく首を縦に振った
その瞬間滝川くんに笑顔が戻りガッツポーズした
「美雨ありがとう」
ってわたしをギュウッと抱き締めて喜んでた
わたしは今日この大好きな屋上で大好きな滝川くんの彼女になりました
____こんな幸せな思いずっと永遠にツヅケバヨカッタノニ____