Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



「竜哉わたしの美雨連れてどこ行ってたんだよ!」



廊下を歩くわたしと滝川くんの姿が見えると




すぐさま咲は教室から飛び出してわたしを引っ張って自分の背後に回した



「お前のじゃねぇし、つか美雨はものじゃねぇっての」



「一回振られてるやつが偉そうに言うな!」



「咲残念だな...俺ら付き合う事になった」



高い位置から咲を見下ろしてハッて鼻で笑った



「や、ヤンキーのくせに生意気なぁ!!」



滝川くんを両手で力強く押すと



そのままどこかに逃げてく



何で逃げたかな...



「ったく、あいつほっそい体しといて力だけは誰よりも強ぇんだよな」



服についたほこりを払いながら立ち上がる



「咲どこ行ったんだろ」



咲が走って行ったほうをずっと見つめた



にしてもすごい勢いで走ってったなぁ



「んな事知るかよ...美雨教室入ろうぜ」



「う、うん」



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