溺愛王子とヒミツな同居
「……お前に、よく似合ってる」
私だけに聞こえる声で耳元に囁くと、大翔君も照れてるみたいですぐに顔を横に向けてしまった。
買いに行った時に一目惚れした、白い生地にピンクやオレンジ、ブルーと言った綺麗な色の大きめの花がデザインされた水着。
下は、キュロットスカートタイプで、裾の部分が2段のフリルなっている。
自信なんて全然なかったけど、栞が言った通り大翔君にも似合ってると言ってもらえて、少しだけ自信がもてた気がした。
「よっしゃあ~! 遊ぶぞ、ヤロー共!!」
宮内君と谷山君のかなり目立つ水着を引っ張り、栞が流水プールへと突撃していく。
元気だなぁ……と、プールサイドから3人を見ながら思っていると、大翔君が私の手を握ってくる。
「米倉なりに気を遣ってくれたんだろ。お前はこっち」
ガラス張りの解放感溢れる施設内は明るくて、水面がキラキラと光っている。
造波プールに大きな浮き輪を持って大翔君と入っていくと、私がつま先立ちでやっと立てる深さのところで止まる。
私より遥かに身長がある大翔君は全然余裕で足をついていた。
浮き輪に掴まって、沈まないようにしてる私の腰に急に腕が回ってくる。