溺愛王子とヒミツな同居



お昼近くになる頃には、人もさらに増えてきて、油断したらすぐに迷子になりそうな雰囲気だった。



栞に付き合って、流水プールに出たり入ったりしていた宮内君は、気持ち悪いとダウン。



谷山君も若干、顔色が悪いように見えたけど、お構いなしの栞に次はスライダーだ!! と引っ張られてまた行ってしまった。



あの体力は一体どこに眠ってるんだろうと思うくらい元気で、プールを満喫してる様子。



私と大翔君は一旦、プールからあがると少し休憩するために移動することにした。



はぐれないように手を繋いで歩いてくれてる大翔君に、人混みを避けながらついていくと、前の方から小学生くらいの女の子が走ってきて、私にぶつかると軽く尻もちをついて転んでしまった。



「大丈夫? 怪我なかったかな?」



見た感じ小学2年生くらいの女の子は、私が手を差し伸べると慌てて立ち上がって深く頭を下げる。



「お姉さん、ごめんなさい。ちゃんと前見てなかったから、ぶつかっちゃって」



「ううん、大丈夫。私も見てなかったからごめんね。怪我がなくてよかった。

危ないから走っちゃダメだよ」



にっこりと笑った私に頷いてくれた女の子は、手を振りながら去って行った。



< 361 / 437 >

この作品をシェア

pagetop