危険BOY'Sにキスをして。

「な…っ」

扉を開けると、見える光景。

「どうかしたの? ふふっ」

笑いながら問う、優子。

「“どうかしたの?”って…
  何てことしてんのよ!?」

屋上の床には…
無惨になっている服が。


「何てこと?
 何かいけない事しちゃったかしら?」

ねぇ、貴女達?
…と、最後に付け加える女。


『貴女達』

破かれた服の前につったってる、数名の女子生徒。
刀手には、ハサミ。

生徒会役員の者ではない。


「まさか…」

「破ちゃった♪」

「なっ…!」


笑顔で、あっさりと答える 目の前の女。

あたしは、言葉を失った。


「ふざけないでよ! これは…っ」

「これは?」

「…っ…」


これは…

この服は…


「ヨウの服…っ」
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