危険BOY'Sにキスをして。
「あたしは、アンタを絶対に許さない!」
「それは、要く」
「“ヨウが好きだから”って事じゃないから。 」
優子が言う前に、先に言う。
「アンタが、関係ない人の物を壊したから!
同じ人間として、罪を許せない。」
「そんな事言って どうするつもりなの? 要くんに話すの?」
「そんな事しない。ヨウに言ったって意味無いし。」
「じゃあ、どうするのかしら?」
「…黙っててあげる。」
「「「 は? 」」」
優子達は、声を合わせた。
「嬉しいでしょ?誰にも言わないんだよ?
優子達がやった事は、あたしだけしか見てな い。このまま…
この事が消えたらスッキリするで しょ?」
「…そうね。
黙っててもらえると助かるわ。」
優子の言う事は、絶対に…
何処か裏がある。
…だから、よ。
「有り難う。
じゃあ、この服は…」
あたしは、 床に落とされたままだった ヨウの服に、手をかける。
…すると。
(ガチャ)
屋上のドアが開く音、が。
屋上にいた皆は、焦ってドアの方に目をやる。
「君たち…
こんな所で、何をしているんだい?」
低くて
何か落ち着いた、
この声の主は…
「ヨウ…」