シンデレラのSweetなお時間







「…よし、終わり」

「……」



その日の撮影を終えカメラをおろす航さんに、ふぅ…とひとつ息をつく。

今回の衣装である濃いピンクの下着。それを身にまとう私に、パサッとバスローブをかけてくれたのは背後からやってきた玲二さんだった。



「あれ?ハルミさんは…」

「今外で電話中だ」



いつもはハルミさんがかけてくれるバスローブ、けれど外に出ているハルミさんの代わりにわざわざかけに来てくれたのだろう。



「…ありがとう、ございます」

「早く着替えろ。風邪ひくぞ」

「暖房少し強めにしてくれてるみたいなので、全然大丈夫ですよ」

「それでも冷えはまずいだろう」

「わかりました、じゃあ私は着替えて…」



心配するような口ぶりの彼とそう会話を交わして、座っていた椅子から立ち上がる。

ところが、その時視界に入った航さんはカメラのデータを確認しながら何やら怪訝な顔をしていた。



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