シンデレラのSweetなお時間
何一つ分からないまま着替えを終え、皆の待つスタジオへと戻るとそこには一人待つ玲二さん。
「あれ?ハルミさんはまだお電話ですか?」
「あぁ、仕事の話のようでな。航は片付けがあるから先帰っていいそうだ」
「えっ、でも片付けなら私も手伝った方が…」
「…あいつのカメラに関する機材、一つでも壊したら万札が何枚飛ぶかわからんぞ」
「……やっぱりやめておきます」
倒れる機材と怒る航さんの顔を想像して、私は向かいかけた体の向きを出入り口の方へと向け直す。
「そういうわけだ。帰るぞ」
「は、はいっ」
そして自然と一緒に帰ろうと言ってくれる彼の後ろに続いて、夜のオフィス街を歩き出した。