シンデレラのSweetなお時間



「で、はい。これが今日の一着目ね」

「……」



そうハルミさんから手渡されるのは、紙袋から取り出された薄ピンク色のサテンのランジェリー。

恐らく梅春時期の新作であろうそれは、ほんのりと春っぽさを感じさせる色合いに裾のフリル、胸元のリボンが可愛らしい。



ショーツとセットになったそれを手に、私はカーテンで仕切られた簡易の着替えスペースへと押し込まれた。



「一回の撮影で大体4着分くらい撮るから、その都度ウィッグも少しずつ変えるわね」

「4着もですか?」

「まぁ、1着あたりそんなに枚数撮るわけでもないからすぐよ」



うちの会社の商品は、大体一週間に4型新作があがる。つまりはその分を一度の撮影で撮っていく、ということなのだろう。



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