【BL】初恋いただきます。


「要、だいぶ雰囲気が変わった。君の影響かな?」
「え、そんな事ないと思いますけど。要さん、会った時からあんな感じでしたし…」
「へぇ」



凪さんは俺の言葉に笑った。

その笑みが何故だか凄く…

冷たく感じた。



「まぁいいや。ねぇ、食事は涼君が作ってるの?」
「あ、はい……一応」



さっきと打って変わった笑顔に、少し狼狽えてしまった。



「じゃあ何かリクエストしても良いかな?」
「ええ、俺に作れるものでしたら…」
「うーん…」


唇に指を当てて考える凪さん。

気のせい、だったのかな?



「あ、ハンバーグ食べたいな!」
「分かりました。今夜はハンバーグにします。」
「やった!俺、ハンバーグ好物なんだ。」



そういえば要さんもハンバーグが好物だ。


双子って好きなものも一緒なんだなぁ…。


「じゃあ俺、買い出し行ってきます。折角ですから、兄弟水入らずで過ごしてください。」
「要が顔しかめそうな言葉だなぁ。」



凪さんが喉で笑う。


この笑い方、要さんそっくりだ……。



「じゃあ行ってきます。」
「いってらっしゃーい!」



笑顔の凪さんに見送られ、俺は家を出た。



< 33 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop