【BL】初恋いただきます。

真っ直ぐスーパーへは向かわず、その辺で時間を潰すことにした。


立ち寄った本屋。


要さんの撮った写真集が並んでいた。


なんだか少し誇らしかった。
別に俺のことじゃないんだけどさ……。


それから何気なく手にした雑誌に、要さんのインタビューが載っていた。


カメラに向かって笑っている要さんは、何だか別の人みたいだ。


俺は軽く目を通すと、雑誌を元の位置に戻して、本屋を出た。

そういえばもう少しで要さんの誕生日だと思い出す。


どうせだから見ていこうと近くの店に立ち寄る。


そうこうしている内に時間は過ぎてしまっていて、気付けば日が傾いていた。


スーパーで買い出しをして家に帰れば、要さんが腕を組んで玄関に仁王立ちしていた。




「た、ただいま…」
「随分遅かったなぁ?」
「ちょっと買い物に夢中になっちゃって…あれ?凪さんは?」
「追い出した。」
「――え!?」


当然だろうと言うような要さん。



「か、可哀想だよ…せっかく頼ってきてくれたのに。」
「関係ない。アイツとは関わり合いたくない。」
「………」


どうしてこんなにも拒絶するんだろう?

兄弟ってそういうものなんだろうか?



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