【BL】初恋いただきます。



数分、もしかしたら数十分間、俺達は動かないでいた。


要さんがそっと身体を離す。


「要さん、落ち着いた?」


顔をのぞき込んで問う。
要さんは何も言わず、ただ俺の目を見ていた。



「要さん?」



名前を呼べば、俺の頬に手が添えられた。



「俺の、ものだ。」


一人心地に呟いて、唇が合わさる。

それはすぐに離れていく。

同時に足が床から浮く。


「――うわっ!?」



俺の身体は要さんに抱えられ、部屋のベッドへと移動させられる。


ふわっと身体をベッドに沈められ、覆い被さってくる要さんを見上げた。



要さんは何も言わず、貪るような口づけを落とす。



「絶対に離したりしない。」



抱かれながら、その言葉を聞いた気がした。


でもそれからの記憶が曖昧で、俺はただ与えられる快感を感受する事で精一杯だった。


< 36 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop