【BL】初恋いただきます。
数分、もしかしたら数十分間、俺達は動かないでいた。
要さんがそっと身体を離す。
「要さん、落ち着いた?」
顔をのぞき込んで問う。
要さんは何も言わず、ただ俺の目を見ていた。
「要さん?」
名前を呼べば、俺の頬に手が添えられた。
「俺の、ものだ。」
一人心地に呟いて、唇が合わさる。
それはすぐに離れていく。
同時に足が床から浮く。
「――うわっ!?」
俺の身体は要さんに抱えられ、部屋のベッドへと移動させられる。
ふわっと身体をベッドに沈められ、覆い被さってくる要さんを見上げた。
要さんは何も言わず、貪るような口づけを落とす。
「絶対に離したりしない。」
抱かれながら、その言葉を聞いた気がした。
でもそれからの記憶が曖昧で、俺はただ与えられる快感を感受する事で精一杯だった。