【BL】初恋いただきます。


室内風呂4種、露天風呂3種、だだっ広い大浴場に俺は感嘆のため息。


さすが要さんが選んだ高級ホテル。
期待通りのお風呂だ……。


体を流して露天風呂へと足を運ぶ。

少し熱いぐらいの湯加減に、涼しい風が顔に当たり気持ちが良い。


癒される……。


「要さんも入ればよかったのに。」

幸いにも人影が少ない。
ちょうどピークの時間を過ぎたようだ。


真上には月が見えた。


こうやって要さんと旅行に来たのは初めての経験。


「………来てよかったな。」


楽しいと思えるのは、要さんがいるから。


もっと、もっと、色んなことを要さんとしたい。
それで要さんが楽しいって思ってくれたら、それはきっとすごく幸せ。


そろそろ上がろうかと思い始めた頃、露天風呂の入口が開き、誰かが入ってきた。

湯煙で顔が良く見えないけれど、随分と身長が高い。


何か要さんみたい……。
でも来ないって言ってたしな……。

人影の方を目を凝らして見る。
距離が近づくにつれて、段々と視界がはっきりとしてくる。

それは、とても見覚えのある顔。


「あっれ?涼くんだぁ!」
「な、凪さん!?」

な、何でこの人がここに……!?
偶然……ってここ北海道なんですけど!


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