【BL】初恋いただきます。
そのあとを凪さんもついてくる。
「涼くん、俺本気なんだけど。」
「嘘言わないでください。」
着替えて脱衣場を出ても、凪さんは諦めてくれないようだ。
「酷いなぁ。俺の本気が伝わらないなんて。」
「申し訳ないですが、凪さんのその言葉は信じられません。俺のこと、少しも好きじゃないでしょう。」
後ろを振り返って、凪さんを見据える。
俺の言葉に少し驚いたように瞠目していた。
「へぇ……どうしてそう思うの?」
だって、凪さんのは違う。
俺は…
「どうしてもです。」
俺は…本当の愛をもう知っている。
「――そんなに要が好き?」
そう訊く凪さんの表情は冷たく、まるで別人のようだった。
「好きじゃ、だめですか?」
「うん、だめ。あーあ、男だと思って油断した。」
凪さんは小さく溜め息をついて、次の瞬間には俺の両手を取り、力の限り壁に押し当てた。
「――痛っ………な、にするん」
「俺はちゃんと忠告したよ?要に深入りするなって。どうして言った通りにしないのかな?」
腕を掴む力が強まる。
「痛ッ……は、離してください。」
「要はね、何にも執着しちゃいけない。誰のものにもならせない。」
「……何を言って」
「君はすごく危険だね。」