【BL】初恋いただきます。
更に力を入れられ掴まれた手首は血の気が引いている。
これ、ちょっとヤバイかも……。
こういう時に限って人が誰も通ってくれない。
「今までずっと要に近づく奴は潰してきたのに。まさか男相手に本気になるなんて予想外。」
この人………。
「な、凪さんは……要さんのこと……」
「そうだよ、悪い?俺と要は唯一無二の存在なんだ。誰にも渡さない。要は俺のものだ。今ならまだ許すけど、要のこと諦めてくれないかな?」
諦める?要さんを?
「い、嫌です……!」
そんなこと絶対有り得ない。
「ふーん、そう。じゃあ――」
凪さんは掴んでいた俺の両手を頭上でまとめると、空いた手で俺の顎を掴んだ。
「このまま犯してあげようか?男に抱かれるのが好きなら、いくらでもシテあげるよ。」
要さんと同じ顔をして、冷たい顔で笑う。
冷たい笑みの表情が、ゆっくり近付いてくる。
反射的に目を瞑った。
やだ……
俺は…要さんじゃないと……
要さん、要さん、要さん!
「――涼!!!!」
険しい声に名前を呼ばれた瞬間、頭上で拘束されていた腕が途端に自由になった。