アイドルに恋をして
…帰ろう。


そう思って、着ていた服の皺を手で軽く直した。


キョロキョロと辺りを見回して、自分の鞄を探す。


広い部屋のソファーの横に置いてあった鞄を見つけ、そっと、なるべく音を立てないように歩く。


鞄を手にとって、そのままの足音でドアまで進んで行く。

ドアをゆっくりと押して、音が立てないように閉める。


なんだか、泥棒に入った後のようだ。


カチャン


ドアが閉まったのを確認して、美夏は、ダッシュでエレベーターまで走った。





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