君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「勿論亜希子からも聞いたさ。櫻田がやっと結婚するって、そりゃもう自分のことのように嬉しそうに、な?」


橘さん...。


「だけど俺は、あいつから聞いたよ。...櫻田にプロポーズしたって」


「えっ...。あいつってまさか...」


「そりゃあいつって言ったら一人しかいないだろ?東野だよ。...ご丁寧にちゃんと報告してくれたさ」


ちょっと意外。確かに圭吾さんと藤原さんは高校時代からの友人だけど、お互いのプライベートについて話している姿って、ちょっと想像できないから。


「やったな、櫻田。あの女嫌いだった東野を落として、結婚までしちまうんだから。...本当、大した奴だよ」


「藤原さん...」


「勿論式には家族三人で招待してくれよな?楽しみに待ってるから」


「...それはちょっと気が早すぎですよ。まだ日本に戻ってきてもいないのに。.....だけど、絶対に招待します。藤原一家を」


「楽しみにしてるよ」


本当にそんな日が早くきてくれればいいな。
橘さん達みたいに大勢のゲストを招待して素敵な式を挙げたい。


「それじゃ、俺はこっちだからまたな」


「はい、お疲れ様でした」


藤原さんと改札口で別れ、ホームへと降りていく。

確か冷蔵庫の中に野菜やお肉が残っていたはずだから、適当に作って食べよう。

そんなことを考えながらも電車に乗り込み、自宅のある最寄り駅を目指す。
そして駅に到着し、改札を抜けると見覚えのある人物が視界に入ってきた。


「...あれ?もしかして、桜子?」


違う方向を向いていた桜子は私の声に直ぐ様反応し、待ってましたと言わんばかりの満面の笑みで振り返った。


「お帰り、菜々子!待ち焦がれたぜ!」


「どうしたの?こんな所で。それに用があるなら連絡してくれたら良かったのに...」


いつも突然訪ねてきたりするけど、こうやって駅で待ち伏せされたのは初めて。


「いや、まぁ...。そうなんだけど、さぁ」


「...桜子?」


明らかにいつもとは様子の違う桜子に、何かあったんだと確信した。だけど桜子の様子を見ている限り、悪いことや嫌なことでないことは明らか。
...どっちかと言うと、嬉しい系?そんな気がする。

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