君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「その、さ。実はちょっと相談したいことがあってよ...」


「...相談?桜子が?私に!?」


「おい。なんだよ、その大袈裟な驚き方はよ」


「ごめんごめん。だって桜子に悩みがある上に相談だなんて...」


冗談抜きに昔から桜子は自由奔放で、悩む前に実行に移しちゃう性格で。長年友達でいるけど、本気で悩んでいる桜子を見たことがない。


「っんだよ、失礼な奴だな。私だって悩みの一つや二つあるっつーの!」


「だからごめんってば。...とりあえずここじゃなんだし、家に来る?あまり大した物は用意できないけど、一緒にご飯食べようよ」


桜子が私に相談だなんて珍しいし、どこかで食べながらより、家でゆっくりとの方がきっといいわよね。


「いやいや、わりぃな菜々子。んじゃお言葉に甘えさせてもらうぜ」


「とうぞ」


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「げっ。マジで大したもんじゃねぇじゃん!つまみが野菜炒めかよ!」


「何よその言い方は。仕方ないでしょ?私一人だけだと思ってたから。いいよ?別に食べなくても。私一人で美味しく頂きますから」


わざと野菜炒めを盛り付けたお皿を取り上げようと上に浮かせると、慌てて桜子がお皿を奪う。


「あー嘘!嘘だよ。すみませんね、こんな美味しそうな野菜炒めを用意して頂いて」


「分かればよろしい。さっ、取り合えず飲もう?」


冷蔵庫から持ってきた冷えた缶ビールを差し出すと、桜子は嬉しそうに受け取る。


「んじゃ、まずは久々の再会に乾杯」


「乾杯」


缶と缶がぶつかり合う音が小さく響く。
直ぐ様美味しそうにビールを一気に流し込む桜子は、相変わらずいい飲みっぷりだった。


「...で?早速だけど私に相談ってなんなの?気になるんだけど」


「えっ!?あー...。あのさ!菜々子はどうなんだっ!?東野さんとはうまくいってんのかよ」


「私?...私は順調だよ。.......そろそろ結婚できそうだし?」


「は!?マジかよ!やったじゃん!...そっか。ついに菜々子も結婚か」


しみじみそう言うと、嬉しそうに残りのビールを飲み干す。


「私の話はいいからさ、で?なんなの?誤魔化してばっかりで。そんなに話しづらいことなの?」
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