君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
だけど桜子から返ってきたのは、また意外な言葉。
「それがさ、どこの誰かも分からねぇんだよ」
「えぇっ!?ちょっとそれってどういうことよ!」
「どうもこうも、分からねぇんだって。...一つ分かることは歳上っぽいことぐらい」
歳上っぽいって...。
「もしかして桜子、その人に一目惚れしちゃった、とかなの?」
そう訪ねると桜子の頬はより一層赤くなっていって、図星なんだって分かった。
「いや、さ。この間いつものように居酒屋のカウンターで一人で飲んでいたんだよ。...ちょっと仕事で嫌なことがあって半分やけ酒で。いつもみたいに酔っぱらって手元が狂って酒こぼしちまった時、隣に座ってた人がすぐにハンカチを出して拭いてくれたんだ」
「へぇ。なかなか紳士な人ね」
「だろっ!?...私もそんな風になんつーか、女扱い?そういうのされたのって生まれて初めてでよ。...拭いてもらってすぐに礼を言ったんだ。そしたらさ、笑って『女性が一人で居酒屋なんて、素敵なことだね』って言ってくれてさ。...その時の笑顔がこう、胸にぐっときたっつーか」
そう言うと桜子は身を乗り出し、真剣な面持ちで聞いてきた。
「なぁ、菜々子。私さ、あの日からその人の笑顔が忘れらんねぇんだよ。これってさ...好きってことなんだろ?」
桜子...。
「...私はそうだと思うな。だってその人のことを考えちゃったり、胸が苦しくなっちゃったりするんでしょ?」
「そう!そうなんだよっ。菜々子すげぇな。エスパーか!?」
「いやいや、みんなそうだから。...好きな人ができたら、みんな今の桜子みたいになっちゃうんだよ?」
私もそうだった。
最初は圭吾さんみたいな男、絶対あり得ないって思っていた。
だけど意外な共通点や優しさを知って。私が具合悪い時に助けてくれて。些細なことが好きになるきっかけになるんだよね。
それから気付いたらいつも圭吾さんを探していたっけ。
だから今の桜子の気持ち、凄く分かる。
「そっか。...みんなこんな思いしてたんだな。そう思うと悪かったな。菜々子が東野さんに片想いしている時、無神経なことばっか言っちまって」
「それがさ、どこの誰かも分からねぇんだよ」
「えぇっ!?ちょっとそれってどういうことよ!」
「どうもこうも、分からねぇんだって。...一つ分かることは歳上っぽいことぐらい」
歳上っぽいって...。
「もしかして桜子、その人に一目惚れしちゃった、とかなの?」
そう訪ねると桜子の頬はより一層赤くなっていって、図星なんだって分かった。
「いや、さ。この間いつものように居酒屋のカウンターで一人で飲んでいたんだよ。...ちょっと仕事で嫌なことがあって半分やけ酒で。いつもみたいに酔っぱらって手元が狂って酒こぼしちまった時、隣に座ってた人がすぐにハンカチを出して拭いてくれたんだ」
「へぇ。なかなか紳士な人ね」
「だろっ!?...私もそんな風になんつーか、女扱い?そういうのされたのって生まれて初めてでよ。...拭いてもらってすぐに礼を言ったんだ。そしたらさ、笑って『女性が一人で居酒屋なんて、素敵なことだね』って言ってくれてさ。...その時の笑顔がこう、胸にぐっときたっつーか」
そう言うと桜子は身を乗り出し、真剣な面持ちで聞いてきた。
「なぁ、菜々子。私さ、あの日からその人の笑顔が忘れらんねぇんだよ。これってさ...好きってことなんだろ?」
桜子...。
「...私はそうだと思うな。だってその人のことを考えちゃったり、胸が苦しくなっちゃったりするんでしょ?」
「そう!そうなんだよっ。菜々子すげぇな。エスパーか!?」
「いやいや、みんなそうだから。...好きな人ができたら、みんな今の桜子みたいになっちゃうんだよ?」
私もそうだった。
最初は圭吾さんみたいな男、絶対あり得ないって思っていた。
だけど意外な共通点や優しさを知って。私が具合悪い時に助けてくれて。些細なことが好きになるきっかけになるんだよね。
それから気付いたらいつも圭吾さんを探していたっけ。
だから今の桜子の気持ち、凄く分かる。
「そっか。...みんなこんな思いしてたんだな。そう思うと悪かったな。菜々子が東野さんに片想いしている時、無神経なことばっか言っちまって」