君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
見なかったことにしよう。
そう思い、引き返すもずっと聞こえてくる三田社長の声。
「おい!俺が誘ってるんだ!断るなんて失礼だと思わねぇのか!」
その声にまた足が止まる。
「ほらっ、早くこっち来いよ」
何度も聞こえてくる自分勝手な言葉。
せっかくのオープニングセレモニーなのに、なんて場違いなのかしら。
「...そうよ、場違いなのよ」
そんな人には制裁を与えるべき。
また足の向きを変え、元の場所に戻ろうとしたとき
「こら。今悪いことしに行こうとしているだろ?」
腕を掴まれ動きを止められる。
「副社長!」
その相手はもちろん副社長で、呆れたように私を見下ろしている。
「...あれって確か三田社長だよね?櫻田さんが昔殴り飛ばした」
「殴り飛ばしてはいません!...胸ぐらを掴みましたけど」
そう言うと副社長は私の腕を掴んだまま、大きな溜め息を漏らす。
「...あのさ、櫻田さん。ちゃんと自分が女だって自覚してる?危ないでしょ。あんな人止めにいっちゃったら」
「ですが!...ですが、同じ女性として放ってはおけません。...私には見てみぬ振りなどできません」
女だからってなにしてもいいと思っている三田社長がやっぱり許せない。
「離してもらってもいいですか?」
いまだに大声を出しては自分勝手な言葉ばかり言っている。早く助けてあげないと。
そう思い、引き返すもずっと聞こえてくる三田社長の声。
「おい!俺が誘ってるんだ!断るなんて失礼だと思わねぇのか!」
その声にまた足が止まる。
「ほらっ、早くこっち来いよ」
何度も聞こえてくる自分勝手な言葉。
せっかくのオープニングセレモニーなのに、なんて場違いなのかしら。
「...そうよ、場違いなのよ」
そんな人には制裁を与えるべき。
また足の向きを変え、元の場所に戻ろうとしたとき
「こら。今悪いことしに行こうとしているだろ?」
腕を掴まれ動きを止められる。
「副社長!」
その相手はもちろん副社長で、呆れたように私を見下ろしている。
「...あれって確か三田社長だよね?櫻田さんが昔殴り飛ばした」
「殴り飛ばしてはいません!...胸ぐらを掴みましたけど」
そう言うと副社長は私の腕を掴んだまま、大きな溜め息を漏らす。
「...あのさ、櫻田さん。ちゃんと自分が女だって自覚してる?危ないでしょ。あんな人止めにいっちゃったら」
「ですが!...ですが、同じ女性として放ってはおけません。...私には見てみぬ振りなどできません」
女だからってなにしてもいいと思っている三田社長がやっぱり許せない。
「離してもらってもいいですか?」
いまだに大声を出しては自分勝手な言葉ばかり言っている。早く助けてあげないと。