君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
ならなんで菜々子は帰ってこない?

急いで地下駐車場へと向かい、エンジンをかけてナビに住所を入力する。

もう会場にはいないかもしれない。だけど行かずにはいられなかった。家でじっと待てるほど俺は大人じゃない。そのままスピードを上げて会場のホテルへと向かった。

ーーーーーー

ーーー

「開いてない…か」

勢いだけで来たものの、オープン前のホテルは当然閉まっていて、外のイルミネーションだけが綺麗に輝いていた。
この現状にゆっくりと冷静になっていく自分。

「なにやってんだか…」

自分の行動が面白くて笑ってしまった。
だってそうだろ?電話してもう誰もいないって聞いたのに、なんでわざわざ会場まで来ちゃってんだよ。

スマホを取り出し電話をかけるが、やっぱり出ない。

ここにいても仕方ない。とりあえず一度帰ろう。そう思いまた車に戻りホテルを出る。

「…それにしてもどこに行ったんだ?」

まさか会社に?
あの副社長のことだ。ありえない話ではない。それに菜々子も付き合っているのかもしれない。

「…行ってみるか」

少なくとも会社にいる可能性ならある。そう思い会社へと向かう。

だけどこんな時に限ってついてなく、さっきから赤信号で止まってばかり。

「ったく…。なんでこんな時に限って」

そろそろ日付も変わる時間。車は少なく青なのに車は走っていない。信号無視してしまいそうになるのをぐっと堪え、ふと窓の外に視線を向ける。
すると目に入ってきたのはなかなか通らないのか必死にタクシーを待つ女。オシャレなパーティードレスを身に纏っていた。
結婚式の二次会の帰りなんだろうか…?
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