君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そんなことを考えながらもついその女を見つめてしまう。

「…待て、あれって菜々子か?」

暗く車通りも少ないから気付かなかったが、さっき対向車線を走る車によって照らされた人影。一瞬だったけど間違いない。菜々子だ。

今すぐ降りて行こうとするものの、信号は青に変わっており後ろの車から大きなクラクションを鳴らされる。

仕方なく車を走らせ途中でUターンをしてさっきの道へと向かう。

そして近くの路肩に車を停めて急いで菜々子のもとへと向かう。
近付くほどはっきり見えてくる人影。間違いない。やっぱり菜々子だった。そう確信できると進む足も速くなる。

「菜々子っ!」

大きな声で名前を呼ぶと、ゆっくりとこちらを見る女は菜々子だった。

「…圭吾さん?」

そして俺の姿を確認すると驚いたように見てくる。

いつもと変わらない菜々子にそのまま駆け寄り思いっきり抱きしめてしまった。

「けっ、圭吾さん!?」

いつもと変わらないぬくもり、匂いに安心する。

「…心配かけやがって…」

「え?」

身体を離し、菜々子を見つめる。

「なんで連絡しなかった?それにこんな遅くまで一体なにやっていたんだ?」

つい力が入ってしまい、いつもより大きな声が出てしまった。

だけど本当、心配だったから。どんな思いで俺が探していたか分かるか?
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