君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
それはあの空港での圭吾さんの言葉。
あの言葉がずっと頭に引っかかっているの。
あれから何度か圭吾さんと電話やメールでやりとりはした。だけど圭吾さんの口から同じ言葉が出ることはなかったし、私から聞くこともなかった。
…正確には聞くことなんてできなかった。
私、自分で勝手に結婚してからもずっと仕事を続けていくつもりでいた。子供ができたら、橘さんみたいに育児休暇取ってまた復帰して。そうやってこれからも続けていくつもりだった。…そして圭吾さんもそれを望んでくれていると思っていたんだけどな。
そう思っていたのは私だけだったのかもしれない。
「…櫻田さん?」
何も話さない私を不思議そうに見つめてくる副社長。
そうよ。もし私が結婚を理由に辞めたりしたら、副社長はどうなるの?橘さんがそろそろ職場復帰するって言っても、しばらくの間はこんなハードな仕事できないだろうし。
そうしたらまた誰が副社長の秘書をやるかで揉めてしまうに決まっている。
「…副社長」
「ん?どうしたの?」
もし私が辞めてしまったら副社長はどう思うんだろう。
「…もし、私が仕事を辞めたら、どうします?」
いつもみたいに笑って「結婚するなら仕方ないねー」とか言うのかな?
あの言葉がずっと頭に引っかかっているの。
あれから何度か圭吾さんと電話やメールでやりとりはした。だけど圭吾さんの口から同じ言葉が出ることはなかったし、私から聞くこともなかった。
…正確には聞くことなんてできなかった。
私、自分で勝手に結婚してからもずっと仕事を続けていくつもりでいた。子供ができたら、橘さんみたいに育児休暇取ってまた復帰して。そうやってこれからも続けていくつもりだった。…そして圭吾さんもそれを望んでくれていると思っていたんだけどな。
そう思っていたのは私だけだったのかもしれない。
「…櫻田さん?」
何も話さない私を不思議そうに見つめてくる副社長。
そうよ。もし私が結婚を理由に辞めたりしたら、副社長はどうなるの?橘さんがそろそろ職場復帰するって言っても、しばらくの間はこんなハードな仕事できないだろうし。
そうしたらまた誰が副社長の秘書をやるかで揉めてしまうに決まっている。
「…副社長」
「ん?どうしたの?」
もし私が辞めてしまったら副社長はどう思うんだろう。
「…もし、私が仕事を辞めたら、どうします?」
いつもみたいに笑って「結婚するなら仕方ないねー」とか言うのかな?