君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
圭吾さんは知っていたのかな?
口では言わないけど見てて分かるもの。
きっと圭吾さんは副社長のこと、尊敬しているんだろうなって。
そして副社長がどんな人なのかも理解している気がする。
今度圭吾さんが帰ってきた時、聞いてみたいな。
ーーーーーーー
ーーーー
「あれ?また櫻田?」
「それはこっちの台詞ですよ」
あれからしばらく秘書課のみんなと話をして。そして残っていた雑務をこなしていたら、いつのまにかみんな帰ってしまっていた。
時計を見ると九時を過ぎていて慌てて戸締まりをし、着替えてエレベーターに乗ったら途中で止まり、今に至る。
「何?仕事中さぼって東京バナナ買いに行っていたから残業か?」
藤原さんもエレベータに乗り、そして扉は閉ざされ下へと降りていく。
「こんな時間まで冗談はやめて下さい。普通に仕事してたに決まってるじゃないですか」
「そりゃそうだよな。お疲れさん」
そう言って私の肩を軽く叩く藤原さん。
「...なんか懐かしいですね。この感じ」
「えっ?」
「前はよく藤原さんに色々話を聞いてもらって。それでこうやってよく肩をポンと叩いてもらったなって」
エントランスのある階に辿り着い、藤原さんと二人静かな夜のオフィスを歩いていく。
「確かに、そうだったな。...今思うとあの時が一番楽しかったかも」
そう言って笑う藤原さん。
「東野がいて櫻田がいて。仕事が楽しかったなって」
「でも今が一番幸せなんじゃないですか?」
「それは当たり前だろ?」
「そこは即答なんですね」
「当たり前。亜希子と光太がいれば幸せに決まってる」
あらら。そう言い切っちゃう藤原さんなら、もし私の予想が当たっちゃってて例え中山さんが藤原さんを好きだとしても、間違いはなさそうね。
「沢山お二人を幸せにしてあげて下さい」
「言われなくても」
「いたっ!」
そう言って今度は私の背中を思いっきり叩く藤原さん。
「痛いじゃないですか!」
「幸せのお裾分けだよ。ありがたく受け取れ」
お裾分けって...。まだ背中が痛いんですけど!
「櫻田、俺車で来てるんだけど乗っていくか?」
「えっ。いいんですか?」
「あぁ、俺と櫻田の仲だしな。それに俺と櫻田なら100%間違いは起こらないし」
「そんなの当たり前です!」
口では言わないけど見てて分かるもの。
きっと圭吾さんは副社長のこと、尊敬しているんだろうなって。
そして副社長がどんな人なのかも理解している気がする。
今度圭吾さんが帰ってきた時、聞いてみたいな。
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「あれ?また櫻田?」
「それはこっちの台詞ですよ」
あれからしばらく秘書課のみんなと話をして。そして残っていた雑務をこなしていたら、いつのまにかみんな帰ってしまっていた。
時計を見ると九時を過ぎていて慌てて戸締まりをし、着替えてエレベーターに乗ったら途中で止まり、今に至る。
「何?仕事中さぼって東京バナナ買いに行っていたから残業か?」
藤原さんもエレベータに乗り、そして扉は閉ざされ下へと降りていく。
「こんな時間まで冗談はやめて下さい。普通に仕事してたに決まってるじゃないですか」
「そりゃそうだよな。お疲れさん」
そう言って私の肩を軽く叩く藤原さん。
「...なんか懐かしいですね。この感じ」
「えっ?」
「前はよく藤原さんに色々話を聞いてもらって。それでこうやってよく肩をポンと叩いてもらったなって」
エントランスのある階に辿り着い、藤原さんと二人静かな夜のオフィスを歩いていく。
「確かに、そうだったな。...今思うとあの時が一番楽しかったかも」
そう言って笑う藤原さん。
「東野がいて櫻田がいて。仕事が楽しかったなって」
「でも今が一番幸せなんじゃないですか?」
「それは当たり前だろ?」
「そこは即答なんですね」
「当たり前。亜希子と光太がいれば幸せに決まってる」
あらら。そう言い切っちゃう藤原さんなら、もし私の予想が当たっちゃってて例え中山さんが藤原さんを好きだとしても、間違いはなさそうね。
「沢山お二人を幸せにしてあげて下さい」
「言われなくても」
「いたっ!」
そう言って今度は私の背中を思いっきり叩く藤原さん。
「痛いじゃないですか!」
「幸せのお裾分けだよ。ありがたく受け取れ」
お裾分けって...。まだ背中が痛いんですけど!
「櫻田、俺車で来てるんだけど乗っていくか?」
「えっ。いいんですか?」
「あぁ、俺と櫻田の仲だしな。それに俺と櫻田なら100%間違いは起こらないし」
「そんなの当たり前です!」