君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
誰よりも菜々子のことを考えてくれている橘。
そんな橘に聞いてほしくなってしまった。…今の俺の正直な気持ちを。
後からついてきた橘がミーティングルームに入ったのを確認し、ドアを閉める。
すると怪訝そうに俺を見る橘。
「こんなところまで連れてこられたんですから、まさか下らない話じゃありませんよね?もしそうでしたら怒りますよ?」
相変わらずな橘に苦笑いしつつも、ゆっくり今の気持ちを頭の中で整理しながら言葉にしていく。
「…橘は奈津美のことを知っているか?」
「…えぇ、申し訳ないのですが昔、剛さんから聞きました」
奈津美の話を出すと一瞬驚いた顔をした橘。
「藤原が?…そうか」
てっきり菜々子から聞いているとばかり思っていた。ったく。藤原の奴、人の過去を勝手に話しやがって。
「で?大貫さんがどうしたんですか?」
「あぁ。…藤原から聞いていると思うが、昔の俺は本当にどうしようもない奴で。そんな俺が変われたのは、奈津美がいたからなんだ。…奈津美と出逢っていなかったら、今の俺はいないと思う」
なにに対してもいつも適当で、夢も希望もなくただ毎日過ごしているだけだった。そんな俺がこんな風に変われたんは奈津美のおかげだと思っている。
そんな橘に聞いてほしくなってしまった。…今の俺の正直な気持ちを。
後からついてきた橘がミーティングルームに入ったのを確認し、ドアを閉める。
すると怪訝そうに俺を見る橘。
「こんなところまで連れてこられたんですから、まさか下らない話じゃありませんよね?もしそうでしたら怒りますよ?」
相変わらずな橘に苦笑いしつつも、ゆっくり今の気持ちを頭の中で整理しながら言葉にしていく。
「…橘は奈津美のことを知っているか?」
「…えぇ、申し訳ないのですが昔、剛さんから聞きました」
奈津美の話を出すと一瞬驚いた顔をした橘。
「藤原が?…そうか」
てっきり菜々子から聞いているとばかり思っていた。ったく。藤原の奴、人の過去を勝手に話しやがって。
「で?大貫さんがどうしたんですか?」
「あぁ。…藤原から聞いていると思うが、昔の俺は本当にどうしようもない奴で。そんな俺が変われたのは、奈津美がいたからなんだ。…奈津美と出逢っていなかったら、今の俺はいないと思う」
なにに対してもいつも適当で、夢も希望もなくただ毎日過ごしているだけだった。そんな俺がこんな風に変われたんは奈津美のおかげだと思っている。