君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「一緒にいるとなにもかも楽しくて、奈津美中心の生活でさ。…本当、これからもずっと当たり前のように一緒にいるもんだと思っていた。俺は結婚するなら奈津美だって思っていて、奈津美もきっと俺と同じように思ってくれていると思っていた。…全然気付きもしなかったよ、奈津美が色々と悩んでいたことになんか」
今思うと、なんで気付いてあげられなかったのかと思う。
「若かったから、って言っちゃえばそれまでですけど、違ったんですよね?」
「…あぁ。本当突然だったんだよ。大学の卒業式の日、みんなで夜遅くまで飲んで騒いで。いつものように家まで送り届けて、『またな』って言って別れた。いつもと変わらない様子だったし、信じられなかった。次の日いきなり連絡がとれなくなってしまって」
メール送っても返ってこなくなり、電話しても繋がらない。
奈津美のことだから、ふざけているのかと思っていた。俺が心配するのを面白がっているのだと。
「奈津美の部屋に行ったら何もなくなってしまっていてさ。…しばらくの間、茫然としてしまったよ。悪い夢でも見ているのかと思った。…それから二週間は奈津美を探していた。友人に聞いたり、奈津美の行きそうなところに行ったり。それに教えてもらって、奈津美の実家にも行ったよ。でも知らないって言われてさ、もう会えないんだって初めて実感した」
今思うと、なんで気付いてあげられなかったのかと思う。
「若かったから、って言っちゃえばそれまでですけど、違ったんですよね?」
「…あぁ。本当突然だったんだよ。大学の卒業式の日、みんなで夜遅くまで飲んで騒いで。いつものように家まで送り届けて、『またな』って言って別れた。いつもと変わらない様子だったし、信じられなかった。次の日いきなり連絡がとれなくなってしまって」
メール送っても返ってこなくなり、電話しても繋がらない。
奈津美のことだから、ふざけているのかと思っていた。俺が心配するのを面白がっているのだと。
「奈津美の部屋に行ったら何もなくなってしまっていてさ。…しばらくの間、茫然としてしまったよ。悪い夢でも見ているのかと思った。…それから二週間は奈津美を探していた。友人に聞いたり、奈津美の行きそうなところに行ったり。それに教えてもらって、奈津美の実家にも行ったよ。でも知らないって言われてさ、もう会えないんだって初めて実感した」