君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
それでも嫌いになれないのは、心底副社長のこと尊敬しているからなのかもしれない。
そんなことを思いながらも荷物をまとめ搭乗口へと向かおうとしたとき背後から聞こえてきた声。
「櫻田さんっ!」
私を呼ぶ声に足が止まる。
「え…大貫さん?」
なんで大貫さんがここに?
「よかった。間に合って」
走ってきてくれたのか、息を切らして私の元へと駆け寄る大貫さん。
「あっ…昨日はすみませんでした。急にいなくなってしまって」
「いいえ。ちゃんと副社長に連絡もらっていたので大丈夫ですよ。ただまさか今日帰るとは思ってもいなかったので、驚いちゃいました」
「あ…」
そっか。副社長が帰るのは明日だものね。
「本当、よかった。最後にちゃんと櫻田さんに会いたかったから」
「最後、ですか?」
すると大貫さんは大きく深呼吸し、ゆっくりと話し始めた。
「…私はもう日本に戻ってくるつもりはありません。向こうで大好きな仕事をしながら一生暮らしていくつもりです」
「…そう、ですか」
そっか。そうなんだ。
「まぁ同じ会社ですし、また偶然会っちゃうかもしれませんけどね。…今日は本当の私の気持ちを伝えたくて。あの時みたいに見栄を張った言葉じゃなくて、正直な私の気持ちを」
そう言うと私との距離を縮めてきた大貫さん。
「絶対に圭吾と幸せになってくださいね?…もしなにかあったら私が奪いにいきますから」
そんなことを思いながらも荷物をまとめ搭乗口へと向かおうとしたとき背後から聞こえてきた声。
「櫻田さんっ!」
私を呼ぶ声に足が止まる。
「え…大貫さん?」
なんで大貫さんがここに?
「よかった。間に合って」
走ってきてくれたのか、息を切らして私の元へと駆け寄る大貫さん。
「あっ…昨日はすみませんでした。急にいなくなってしまって」
「いいえ。ちゃんと副社長に連絡もらっていたので大丈夫ですよ。ただまさか今日帰るとは思ってもいなかったので、驚いちゃいました」
「あ…」
そっか。副社長が帰るのは明日だものね。
「本当、よかった。最後にちゃんと櫻田さんに会いたかったから」
「最後、ですか?」
すると大貫さんは大きく深呼吸し、ゆっくりと話し始めた。
「…私はもう日本に戻ってくるつもりはありません。向こうで大好きな仕事をしながら一生暮らしていくつもりです」
「…そう、ですか」
そっか。そうなんだ。
「まぁ同じ会社ですし、また偶然会っちゃうかもしれませんけどね。…今日は本当の私の気持ちを伝えたくて。あの時みたいに見栄を張った言葉じゃなくて、正直な私の気持ちを」
そう言うと私との距離を縮めてきた大貫さん。
「絶対に圭吾と幸せになってくださいね?…もしなにかあったら私が奪いにいきますから」