君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「…ほら、菜々子」
「すみません」
圭吾さんがそっと差し出してくれたのはハンカチ。
私の目元からは涙が溢れてしまっていた。
亜希子とは昔からライバルで本当苦手なタイプだったのにな。
お互い片思いしているって分かってからなにかと話す機会が多くなって。
意地っ張りで素直じゃなくて。でも誰よりも私のことを思って助けてくれた。
今は私にとっても大切な存在だよ。
「…よかったな?橘のスピーチ」
「…はい」
そう言うと圭吾さんは見えないようテーブルの下で私の手を握ってくれた。
こうやって圭吾さんと一緒にいられるのも亜希子がいなかったら無理だったと思う。
本当にありがとう。
ーーーーーーー
ーーーー
それから地元の友達や会社のみんなが余興をやってくれて。
そして披露宴も終盤を迎えていた。
「菜々子」
圭吾さんにマイクを持ってもらい、何日間もかけて書いた両親への手紙を開く。
『お父さん、お母さん。二人に手紙を書くなんてきっとこの先もうないことだと思います。だから素直な気持ちを伝えたいと思います』
何度も書いては書き直した手紙。
緊張しながらも読んでいく。
「すみません」
圭吾さんがそっと差し出してくれたのはハンカチ。
私の目元からは涙が溢れてしまっていた。
亜希子とは昔からライバルで本当苦手なタイプだったのにな。
お互い片思いしているって分かってからなにかと話す機会が多くなって。
意地っ張りで素直じゃなくて。でも誰よりも私のことを思って助けてくれた。
今は私にとっても大切な存在だよ。
「…よかったな?橘のスピーチ」
「…はい」
そう言うと圭吾さんは見えないようテーブルの下で私の手を握ってくれた。
こうやって圭吾さんと一緒にいられるのも亜希子がいなかったら無理だったと思う。
本当にありがとう。
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それから地元の友達や会社のみんなが余興をやってくれて。
そして披露宴も終盤を迎えていた。
「菜々子」
圭吾さんにマイクを持ってもらい、何日間もかけて書いた両親への手紙を開く。
『お父さん、お母さん。二人に手紙を書くなんてきっとこの先もうないことだと思います。だから素直な気持ちを伝えたいと思います』
何度も書いては書き直した手紙。
緊張しながらも読んでいく。