君が好き。2～大好きな彼と結婚する方法～

『小さい頃は本当にお父さんとお母さんが大好きで、いつもどこに行くのにも一緒でした。…でも次第に周りの友達が変わっていくのを見て、私も一緒に変わっていかなくちゃって思って。いつからか二人いは反抗してばかりで、とくに高校時代はお父さんとは喧嘩ばかりの毎日でした』

なにかにつけて言ってくるお父さんの存在が嫌で堪らなかった。
自然と避けるようになっていっちゃったんだっけ。

『でも高校卒業を機に上京して、社会人になって。私が今までどれだけ甘えてきたのか嫌になるほど身に染みました。そして二人の存在がどれほど大切かってことも』

溢れそうになる涙をぐっとこらえる。

『…周りのみんなが次々と結婚していって、周囲からまだ結婚しないの？って聞かれて。…でも二人は私の気持ちを一番に考えてくれて、そんなこと一言も言わず実家に帰るたび、温かく迎えてくれてっ…』

あんなに我慢して堪えていたのに、涙が溢れてきてしまった。
そんな私の背中をマイクを持たない手でそっと擦ってくれる圭吾さん。

目が頑張れって言っている。