君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
『…そんなお父さんとお母さんに胸を張って言えます。圭吾さんとこれから先の長い人生、二人でならずっと幸せに生きていけるって。……なのでお父さんもお母さんも、いつまでも元気に仲良く暮らしてね?
二人のこと、昔以上に大好きだから。…私を生んでくれてありがとう……菜々子より』
読み終わり、お父さんとお母さんを見る。
お母さんはハンカチで目元を押さえながらも笑ってくれていて。
だけどお父さんは、ずっと下を向いたまま声を押し殺して泣いていた。
「…お父さっ…」
初めて見たお父さんの涙に、私の涙も溢れ出す。
昔から口数が少なくて、怒ってばかりで。
若い頃は嫌いで堪らなかったのに、今は違う。大好きだよ?
結婚式って自分達のために挙げるものだとばかり思っていたけど、違ったね。
産んでくれて、そして今まで育ててくれた両親へのプレゼントでもあるんだ。
手紙に書いた言葉全てに嘘なんてなに一つない。
圭吾さんとこれからも幸せに生きていくから。
だから二人もこれからも仲良く元気に暮らしてね?
ーーーーーーー
ーーー
「…疲れた」
深夜三時過ぎ。
あれから二次会、三次会、四次会まで行ってやっと帰ってきた。
「本当、さすがに疲れたな」
それは圭吾さんも同じで二人してソファーに座り込む。
二人のこと、昔以上に大好きだから。…私を生んでくれてありがとう……菜々子より』
読み終わり、お父さんとお母さんを見る。
お母さんはハンカチで目元を押さえながらも笑ってくれていて。
だけどお父さんは、ずっと下を向いたまま声を押し殺して泣いていた。
「…お父さっ…」
初めて見たお父さんの涙に、私の涙も溢れ出す。
昔から口数が少なくて、怒ってばかりで。
若い頃は嫌いで堪らなかったのに、今は違う。大好きだよ?
結婚式って自分達のために挙げるものだとばかり思っていたけど、違ったね。
産んでくれて、そして今まで育ててくれた両親へのプレゼントでもあるんだ。
手紙に書いた言葉全てに嘘なんてなに一つない。
圭吾さんとこれからも幸せに生きていくから。
だから二人もこれからも仲良く元気に暮らしてね?
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「…疲れた」
深夜三時過ぎ。
あれから二次会、三次会、四次会まで行ってやっと帰ってきた。
「本当、さすがに疲れたな」
それは圭吾さんも同じで二人してソファーに座り込む。