君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「…でも一生忘れられない一日になりました」

だって結婚式だもん。…今日のことはなにがあっても忘れられないよ。

「あっ!そうだ圭吾さん聞いて下さいよ!」

身体を起こし、圭吾さんに近づく。

「どうした?急に」

「驚かないで下さいね?前に桜子の話をしたじゃないですか」

「あー…一目惚れしたって言う子か?」

「はい!その桜子が一目惚れした相って言うのが…」

そのまま耳元に近づき、そっと囁く。

「……嘘だろ?」

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「おはよう、菜々子。どうだった?新婚旅行は」

「最高だったよ」

結婚式から二週間後の今日。
新婚旅行に行くため休暇をもらって久々の出勤。

「亜希子にお土産沢山買ってきたから後で渡すわね」

「楽しみにしてるわ」

二人でエレベーターに乗り、新婚旅行の話をしながら秘書課を目指す。

そして秘書課の中に入るとすぐに駆け寄ってきた後輩達。

「あぁ!やっときてくれた~」

「待ってました!櫻田さん!…じゃなくて東野さん!」

涙目の後輩達に囲まれる。

「えっ!一体何事!?」

そんな私とは違い、事情を知っているのかクスクスと笑っている亜希子。
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