君が好き。2～大好きな彼と結婚する方法～

「大変だったみたいよ？二週間以上も誰が副社長の秘書として犠牲になるか」

「犠牲って…」

なんとなく予想はしていたけど、ここまで嫌われているのも問題じゃない？時期トップとして。

「もう私達絶対副社長と一緒に仕事なんてしたくありません！」

「どれだけ私達が辛い目にあってきたか…」

口々にそう話すみんな。

「…ごめんね。大変な思いさせちゃったみたいで…」

そんな風に言われちゃったら、なんか私がみんなに凄く悪いことしちゃった気分になっちゃうじゃない。

「あらあら、大変ね？お先に」

我関せずでさっさと秘書課を出ていく亜希子。
そんな亜希子と入れ違いに秘書課に入ってきたのは意外な人物だった。

「櫻田さーん！！助けてよ！」

「副社長！？」

まるで子供のように秘書課に飛び込んできた副社長。
さっきまで私に群がっていたみんなは一気に離れていく。

そして私の腕を掴み、泣き真似をする副社長。