君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
ダメだ。きっとこのまま待っていたらまともに話なんて聞けずに終わってしまいそうだわ。
私の頭の中には、あの時の涙を流す橘さんの姿が脳裏に焼き付いていて。
「橘さん、泣いてましたよ」
それだけは伝えずにはいられなかった。
「それにだいたいの事情も聞きました。...勿論藤原さんに限ってそんな事実はないと思っていますけど...」
だけど嘘をついたことは真実なんでしょ?
「そっか...。亜希子、やっぱり気付いていたか」
そのまま車は近くのコンビニに入り、車は停まる。
「あんまり女の勘をなめない方がよろしいですよ?」
ちょっとした変化でも分かるんだから。
好きな人の仕草なら尚更よ。
「そうだな。次からは肝にめいじるよ。...何から話せばいいんだろ」
そう言うと藤原さんはハンドルにもたれ掛かる。
「そんなの最初から最後まで全てですよ。...藤原さん、中山さんとなにかありました?」
「櫻田お前...。そこまで知っているのか?」
驚いている藤原さんには悪いけど、知っているもなにも中山さんは堂々とあなたの奥さんにメールで宣戦布告までしているんですよ?
って言ってやりたかったけど、さすがにぐっと堪える。
「知ってます。っていうか中山さんを見ていたら同じ女として気付きます。...男の人は気付かないかもしれないですけどね」
「そっか。...そういうものなんだな」
より一層大きな溜め息を漏らす藤原さん。
「まぁ...。櫻田は先輩でもあるわけだから話しても大丈夫かな」
「何をですか?」
「中山さんのプライベートな話だよ。いいか?誰にも言うなよな」
疑うように私に念をおしてくる藤原さん。
「失礼ですね。私がそんな口の軽い女に見えますか?」
これでも口だけは軽い方じゃないって思っている。
「...彼女...。中山さんに少し前から相談されていたんだ」
「相談、ですか?」
私の頭の中には、あの時の涙を流す橘さんの姿が脳裏に焼き付いていて。
「橘さん、泣いてましたよ」
それだけは伝えずにはいられなかった。
「それにだいたいの事情も聞きました。...勿論藤原さんに限ってそんな事実はないと思っていますけど...」
だけど嘘をついたことは真実なんでしょ?
「そっか...。亜希子、やっぱり気付いていたか」
そのまま車は近くのコンビニに入り、車は停まる。
「あんまり女の勘をなめない方がよろしいですよ?」
ちょっとした変化でも分かるんだから。
好きな人の仕草なら尚更よ。
「そうだな。次からは肝にめいじるよ。...何から話せばいいんだろ」
そう言うと藤原さんはハンドルにもたれ掛かる。
「そんなの最初から最後まで全てですよ。...藤原さん、中山さんとなにかありました?」
「櫻田お前...。そこまで知っているのか?」
驚いている藤原さんには悪いけど、知っているもなにも中山さんは堂々とあなたの奥さんにメールで宣戦布告までしているんですよ?
って言ってやりたかったけど、さすがにぐっと堪える。
「知ってます。っていうか中山さんを見ていたら同じ女として気付きます。...男の人は気付かないかもしれないですけどね」
「そっか。...そういうものなんだな」
より一層大きな溜め息を漏らす藤原さん。
「まぁ...。櫻田は先輩でもあるわけだから話しても大丈夫かな」
「何をですか?」
「中山さんのプライベートな話だよ。いいか?誰にも言うなよな」
疑うように私に念をおしてくる藤原さん。
「失礼ですね。私がそんな口の軽い女に見えますか?」
これでも口だけは軽い方じゃないって思っている。
「...彼女...。中山さんに少し前から相談されていたんだ」
「相談、ですか?」