君が好き。2～大好きな彼と結婚する方法～

不思議そうに私を見つめてくる相田さん。


話したい。第三者から見た意見を聞きたい。
でも勝手に話していいものだろうか。

そんな葛藤が渦巻く中、


「話しちゃったら？...悩みって人に聞いてもらうのが一番だと思うよ」


「相田さん...」


相田さんなら口固いし、話しても大丈夫だよね？


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「...取り合えず剛を殴り飛ばしてきてもいいかな？」


「えっ...ちょっ！相田さん！？」


あれから私の知っていること全てを相田さんに話した。
相田さんは口を挟むわけでも、表情を変えるわけでもなく。私の話を最後までちゃんと聞いてくれた。
...聞いてくれたはいいんだけど、いきなり立ち上がり本気で藤原さんを殴りに行きそうな相田さんを慌てて引き留めた。


「信じられないわ。どうしようもないくらいバカすぎて情けなくなってくる」


どうにか引き留め、相田さんは力が抜けたようにベンチに座る。


「...私も菜々子ちゃんと同意見。その中山さんのストーカー被害って自作自演にしか思えないわ」


「やっぱりそう思いますか？」


「当たり前よ。37にもなって小娘の話を真に受けるなんて本当にどうしようもないくらいバカでアホな男なんだから！」


「あっ、相田さん...」


あまりの言いように言葉が見つからない。


「そんなんじゃ亜希子ちゃんに愛想尽かされて当たり前。菜々子ちゃんの判断は正しいわよ。そこまで言っても分からないくらい脳みそが劣化しているんなら勝手に後悔させておけばいいのよ！...でも、まぁ、亜希子ちゃんと光太君がいるからなぁ」


そうなんだよね。
橘さんは口ではあぁ言っていたけど、本心では絶対に藤原さんと別れたいなんて思っていないはず。
だってあんなに好きだったんだもの。簡単に嫌いになれないことくらい私が一番よく知っている。