君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
一週間のリフレッシュ休暇だと思えばいいわよね?
更衣室へ入りすぐ視界に入ってきたのは、中山さんだった。
「えっ...どうして?」
今はまだ就業時間中よね?
「あのっ...本当にすみませんでした!」
いきなり頭を下げる中山さんに私はどうしたらいいのか分からず、見つめるだけしか出来なかった。
「櫻田さんだけ悪者みたいになってしまって、本当にごめんなさい」
中山さん...。
「ううん、気にしないで。私の方こそごめんなさい。叩いてしまって」
30越えた大人が後輩にすることじゃないわよね。
「いえ、それは私が叩かれて当然なことをしてしまったので。...だけど私、藤原部長のことはやっぱり諦めませんから」
「えっ?」
「普通の人だったら諦めて謝罪するべきところかもしれないですけど。...でも私は諦めませんし、橘さんや藤原さんにも謝るつもりは全くありませんから」
そう言うと中山さんは私に笑顔を向ける。
「もう卑怯な手は使いません。でも、正々堂々と奪うつもりでいきますから。これなら櫻田さんも文句は言えませんよね?」
言えませんよね?って...。
笑顔が引きつっているのが自分でも分かる。
「...正々堂々といきたいので、さっき藤原部長に全て話しました」
「えっ...全てって...」
「全てです。ストーカー被害に遭っているっていうのは嘘ってことも、橘さんにメールしたことも。...自分の気持ちも伝えちゃいました!勿論振られちゃいましたけど、でも不思議とすっきりしています」
「中山さん...」
「私、藤原部長と橘さんが二人でいるところって殆んど見たことがないんです。だからなんか二人が夫婦だって言われてもピンとこなくて。...藤原部長はまだ誰の物でもないって錯覚しちゃってたんですよね。でも振られてその時の藤原部長を見ていたら、この人はもう人の物なんだなって急に実感しちゃいました」
「...そっか」
それ以上なんて言ったらいいのか分からなかった。
更衣室へ入りすぐ視界に入ってきたのは、中山さんだった。
「えっ...どうして?」
今はまだ就業時間中よね?
「あのっ...本当にすみませんでした!」
いきなり頭を下げる中山さんに私はどうしたらいいのか分からず、見つめるだけしか出来なかった。
「櫻田さんだけ悪者みたいになってしまって、本当にごめんなさい」
中山さん...。
「ううん、気にしないで。私の方こそごめんなさい。叩いてしまって」
30越えた大人が後輩にすることじゃないわよね。
「いえ、それは私が叩かれて当然なことをしてしまったので。...だけど私、藤原部長のことはやっぱり諦めませんから」
「えっ?」
「普通の人だったら諦めて謝罪するべきところかもしれないですけど。...でも私は諦めませんし、橘さんや藤原さんにも謝るつもりは全くありませんから」
そう言うと中山さんは私に笑顔を向ける。
「もう卑怯な手は使いません。でも、正々堂々と奪うつもりでいきますから。これなら櫻田さんも文句は言えませんよね?」
言えませんよね?って...。
笑顔が引きつっているのが自分でも分かる。
「...正々堂々といきたいので、さっき藤原部長に全て話しました」
「えっ...全てって...」
「全てです。ストーカー被害に遭っているっていうのは嘘ってことも、橘さんにメールしたことも。...自分の気持ちも伝えちゃいました!勿論振られちゃいましたけど、でも不思議とすっきりしています」
「中山さん...」
「私、藤原部長と橘さんが二人でいるところって殆んど見たことがないんです。だからなんか二人が夫婦だって言われてもピンとこなくて。...藤原部長はまだ誰の物でもないって錯覚しちゃってたんですよね。でも振られてその時の藤原部長を見ていたら、この人はもう人の物なんだなって急に実感しちゃいました」
「...そっか」
それ以上なんて言ったらいいのか分からなかった。