オモイデバナシ
トモが一人でゲームに興じている間、俺は千秋と話をする。

「こうちゃん、中学生になったんだよね?」

「うん」

この春から、俺は中学に通い始めていた。

「大人だよねー、中学面白い?」

「うーん、校則厳しいかな」

俺は頬杖をついて笑う。

「ふーん…」

千秋は何か考えるような表情だった。

「私が中学あがるころには、こうちゃんもう中学にいないんだよねー」

…俺と千秋は三つ歳が離れている。

千秋が入学する頃には、俺は高校に進学しているという事だ。

「あーあ、私もこうちゃんと中学行きたいなー」

何だか意味深な発言。

それって、何…?

俺の事、織田先輩、とか呼びたいって事?

でも千秋の事だから、学校内でも平気ででかい声で、

「こうちゃーん!!」

とか言いそうだよな…。

「えー、やだよ、千秋と中学なんて」

そんな事を言うと。

「意地悪ー」

千秋はぷくっと頬を膨らませた。


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