オモイデバナシ
少し休んだ後。

「千秋、昼飯にするか?」

俺は海の家の方を指差した。

まだ正午にはなっていないけど、店が混んでくる前に早めに済ませておいた方がいいかもしれない。

「そうだね、いこっか」

俺は千秋と一緒に海の家へと向かった。





…海の家って、何だか特有の雰囲気がある。

メニューにはカレー、ラーメンなんて定番しかないし、値段だって普通の店より割高なのに、何でこうウキウキしてしまうんだろう。

近くに海があるからなのか。

それとも…。

「……」

対面に千秋が座っているからなのか。

海の家は水着のままで店の中に入れる。

当然俺も千秋も水着のままだ。

加えて席の間隔が近い。

ものすごく目の前に、水着姿の千秋が座っている。

もう、顔を見ていればいいのか別の場所を見ていればいいのか、視線に困ってしまう。

千秋はそんな事ちっとも気にせず、美味しそうにラーメン食べてたけど。

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