オモイデバナシ
いつの間にか、泣いたカラス二人はもう笑っていた。
三人で、持ち寄った玩具で遊んだり、土管だらけのガラクタ置き場に、各自専用の部屋を取り決めたり。
たった三人だけの、秘密基地。
俺達だけの城。
三人だけの空間だったけど、ここが俺達の全てだったし、実際、この空間だけで何もかも満足できた。
「ねぇねぇこうちゃん」
千秋が話しかけてくる。
「今度ここで、パーティーしようよ!」
「パーティー?」
キョトンとする俺。
「ママにお弁当とか作ってもらって、いっぱいオヤツ買ってきて、みんなでここで食べるの」
「いいな!それ!」
俺は目を輝かせていたに違いない。
「トモ、トモは何食べたい?」
すぐに、後ろでロボットの玩具で遊んでいたトモに訊いてみる。
「んー…」
しばらく考えて。
「ハンバーグ!」
トモが言う。
「千秋は?」
「オムレツ!」
「俺はカレーが食べたい!」
こんな土管だらけの場所で、誰がそんなの作ってくれるんだろう?
でもそんな疑問は、どうでもいいのである。
夢と想像力だけで、とても楽しかった。
三人で、持ち寄った玩具で遊んだり、土管だらけのガラクタ置き場に、各自専用の部屋を取り決めたり。
たった三人だけの、秘密基地。
俺達だけの城。
三人だけの空間だったけど、ここが俺達の全てだったし、実際、この空間だけで何もかも満足できた。
「ねぇねぇこうちゃん」
千秋が話しかけてくる。
「今度ここで、パーティーしようよ!」
「パーティー?」
キョトンとする俺。
「ママにお弁当とか作ってもらって、いっぱいオヤツ買ってきて、みんなでここで食べるの」
「いいな!それ!」
俺は目を輝かせていたに違いない。
「トモ、トモは何食べたい?」
すぐに、後ろでロボットの玩具で遊んでいたトモに訊いてみる。
「んー…」
しばらく考えて。
「ハンバーグ!」
トモが言う。
「千秋は?」
「オムレツ!」
「俺はカレーが食べたい!」
こんな土管だらけの場所で、誰がそんなの作ってくれるんだろう?
でもそんな疑問は、どうでもいいのである。
夢と想像力だけで、とても楽しかった。