オモイデバナシ
ゲーセンに入った俺と千秋。

さて、千秋は何が目当てなんだろう。

UFOキャッチャー?エアホッケー?

そんな事を思っていたら。

「こうちゃん、こっちこっち」

千秋は迷いなくプリクラの方へと歩いていった。

なるほど、千秋も女の子って事だな。

「てか俺も!?」

手招きする千秋に俺は驚く。

「当たり前じゃない。再会記念に一枚。ほら、早く早く」

「う~…」

この手の写真みたいなのは苦手なんだけどな…。

でも千秋の頼みとあっては無碍にも出来ず、俺は渋々千秋と共にプリクラの中に入った。

「もっとそばに来てよこうちゃん。写真におさまりきらないよ」

そう言って俺を引っ張り寄せる千秋。

もう頬と頬がくっつきそうだ。

そんな緊張する距離のまま。

『パシャッ』

俺と千秋の写ったプリクラは完成した。

「あははっ、こうちゃん顔強張ってる。変なのーっ」

プリクラに写った俺を指差して千秋が笑う。

「何とでも言えよ、全くもう」

ポケットに手を突っ込んで、俺は苦笑いした。



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