オモイデバナシ
刺々しい言葉。

その言葉に、俺も目つきが変わる。

「どういう意味だ?トモ…」

「そのまんま言っただけだよ」

トモは挑むように俺を見た。

怒りを覚える反面、驚く。

昔のトモは俺には絶対に反抗する事はなかった。

それは俺には敵わない、という意味ではなく、俺の事を信頼してくれていたからだ。

なのに、何で今頃になってこんな事を…。

「こうちゃん、姉ちゃんに会ったんだろう?」

突然。

トモは意外な話を始めた。

「メシ食いに行って、ゲーセンでプリクラ撮って、ドライブ行って…何を話した?」

「何って…」

俺は言いよどむ。

今は、してほしくない話だった。

やっと気持ちの整理がつきかけていたのに…。

「姉ちゃんに彼氏がいるって、聞いたんだろう?」

トモの言葉に。

「ああ、聞いた」

俺は頷いた。


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