代償
「んふふ~~~~~♪」

どん引く。
そう。
「おいしーい!!」
はい。
キャーラです。
そう。
この人も大怪我を負った。
2月経ち。
全壊………じゃなかった、全快。
「全く、もう。ゼリー1つでそんなはしゃがないの」
「ふふっ」
キャーラは凜音さんの家にちょくちょく来て。
って、同棲っぽいよ。

───何か。
実感ない。
あの怖いキャーラがここにいて。
でも。
ここにいるのは───子供な大人で。
………変人・奇行種。
奇人だよ。

「文ちゃんのゼリー、ブドウ?」
「あ………うん」
「同じー!」

ゼリーなわけは。
………なにも食べたくないから。
食べなきゃって思ってる。
けど………。

実感ない。
身体の中に、ちっちゃな生命体がいる。
────。
どうしよう。
産めるかな。
───おろすか。

お母さんがいれば。
───聞けたかな。
何て言う?
怒るよね?

───だって。
また。
言い訳して。
上時のせいにして。

「食べたら上時総長のとこ行くわよ」
凜音さんが言い、ゼリーをかきこんだ。
「木屋総長」

今。
前橋組は健全して。
総長は、上時の代行でキャーラ。
木屋総長と呼ばれ。
前橋組を繋いでる。
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