代償
「あれれぇ~?マスターだぁ」
ベッドの脇に、マスターがいた。
「よお、来たのか。文ちゃんも来たか」
私を見つけたマスターが驚く。
上時は───。
「ダメだねえ、上城は」
機械に取り巻かれて、眠ってる。
もう起きてもいい頃って、聞いている。
なのに。
「精神的な訳があって起きないって」
身体の中はボロボロになってて。
薬も効かなくて。
だからと言って、自然治癒力も弱ってて。
どうもうまくないらしい。
マスターが疲れた顔で言う。
───どうなってるの?
両腕に刺さる点滴の針。
自発呼吸もままならない。
………あ。
「抜糸、したんですか………?」
右頬の大きな傷。
ついに、抜糸したんだ。
総長の座を奪いとった時に負った傷って聞いたな。
………。
「文ちゃん」
マスターが茶封筒を私にのべた。
「───何ですか、これ」
「上城が、渡せって」
「………上時が?」
何か、分厚いよ?
重くない?
何か。
開けるの、怖い。
何入っているんだろ。
上時が私に何かを渡す───とか。
あり得ん。
「………」
でも。
開けます。
「───────え?」
ベッドの脇に、マスターがいた。
「よお、来たのか。文ちゃんも来たか」
私を見つけたマスターが驚く。
上時は───。
「ダメだねえ、上城は」
機械に取り巻かれて、眠ってる。
もう起きてもいい頃って、聞いている。
なのに。
「精神的な訳があって起きないって」
身体の中はボロボロになってて。
薬も効かなくて。
だからと言って、自然治癒力も弱ってて。
どうもうまくないらしい。
マスターが疲れた顔で言う。
───どうなってるの?
両腕に刺さる点滴の針。
自発呼吸もままならない。
………あ。
「抜糸、したんですか………?」
右頬の大きな傷。
ついに、抜糸したんだ。
総長の座を奪いとった時に負った傷って聞いたな。
………。
「文ちゃん」
マスターが茶封筒を私にのべた。
「───何ですか、これ」
「上城が、渡せって」
「………上時が?」
何か、分厚いよ?
重くない?
何か。
開けるの、怖い。
何入っているんだろ。
上時が私に何かを渡す───とか。
あり得ん。
「………」
でも。
開けます。
「───────え?」