桜雨〜散りゆく想い〜
 当然香の姿があるはずもなく、一人ため息を漏らす。


 『この空は何処まで続いてるのかな?』


 『この風はどこまで続いてるのかな?』


 香はどんな意味を込めて僕に問い掛けたのだろう……



 駅は帰宅ラッシュの前の静けさに包まれていた。通る人はまばらで、指折り数えるまでもない。


 切符を買ってから自動改札に入れる。


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