桜雨〜散りゆく想い〜
 居たような気がする。


 確か僕たちより三つ上だから、19か20ぐらいで、香をそのまま男の子にしたような感じだった。


 「お久しぶりです」


 「ほんとに久しぶりね」


 僕の顔目を細めて見る薫さんはますます香に似ている。


 「そういえば今日はどうしたの?」


 思い付いたように薫さんは言う。


 「あの――」


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