桜雨〜散りゆく想い〜
 その時だった。


 気のせいだったかもしれない、でも僕には確かに聞こえた。


 『ノンちゃん――』


 「桜……」


 「桜?」


 突然言った僕の言葉に薫は少し驚いて繰り返した。


 「この辺に桜は?」


 「え?すぐそこにある公園に咲いてるけど――」


 訳がわからないとゆう顔をする薫さんに


 「すいません!」


 と叫んでから僕は飛び出した。


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