桜雨〜散りゆく想い〜
 「あーあ……ばれちゃった――」


 ブランコを揺らしながら香は俯いたまま呟いた。


 「香ちゃん……」


 「もう少し一緒に居たかったな。やっとノンちゃんに会えたのになぁ……」


 「ごめん……あの時僕が父さんに話しかけてなければ――」


 香は助かったかもしれない……


 「やだな、言ったでしょ?私の気持ちを決めるのはノンちゃんだよ」


< 164 / 202 >

この作品をシェア

pagetop