盲目少女と人斬り集団
歩『涼って、呼んでえぇ?』

しばらくして泣き止んだ私を抱きながら座ったアユ姉は
私の髪を撫でながら尋ねてくる


涼梛『うんっ、良いよ』

私は笑顔で頷いた
アユ姉は頭を撫でながら笑ってくれた気がした


アユ姉『ほな、目のそれ替えようか』

アユ姉は私の目に巻いてあるさらしに触れる
さらしは先ほど泣いたせいで濡れている


涼梛『うん、替えなきゃね』

濡れたままでは
流石に気持ち悪いし
肌が荒れてしまう


さらしを取ろうとしたそのとき

『『新人さーん!!』』

部屋の襖が開き
総司、鉄之助、新八、左之助、平助が入ってきた


アユ姉『ごらぁああっ!!てめぇ等!!女子の部屋に許可なく入るなぁあ!!』


アユ姉はみんなに怒る


涼梛『あははっ
アユ姉、大丈夫だよ』

私はアユ姉の腕を握り顔を背けみんなに目の傷を見られぬようにした


総司『すみません、
涼梛さん、何故顔を背けられるんですか?』

総司の言葉に小さく肩を揺らしながらも
仕方なく総司達の方へ向く


鉄之助『うわぁっ、、、なんだよ、それ…』

鉄之助は顔を歪ませ
私の目の傷を見ている

晋作達と何ら変わりのない反応
そんなに酷いんだ、、、

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