盲目少女と人斬り集団


芹沢『武市、もう隠すのも疲れたぞ、、、

以蔵、貴様と祐、閑梛とは血の繋がりはない。
以蔵と祐は血の繋がりがあったとしても
閑梛に血の繋がりのある家族はいない
だから、大切にしてやってくれ』


芹沢は以蔵の方を見て
優しく笑う

以蔵はグッと拳を握ると
芹沢の方へ飛び
頬を思いっきり殴る


以蔵『ふざけるな!!血が繋がってなくて
あんたと過ごした記憶のない僕を
あんたがせがれと呼ぶ資格なんてない!!
祐も閑梛も僕には必要ない!!
僕は一人で良い

人斬り以蔵だ…』


以蔵は自らが押し倒し
跨がった芹沢を上から睨み付けると
ふらりと立ち上がるも
後ろから飛んできたクナイで肩を刺されてしまう


以蔵『うぁ゙っ』


祐『てめぇ、何してやがる!?』


部屋に入ってきた祐は血相を変え
以蔵を蹴り飛ばすと
以蔵の肩にクナイが刺さっているにも関わらず
畳に踏み倒す


芹沢『祐!!止めんか!!』


芹沢は焦った様に起き上がった、そのとき、、、

【ふわぁっ】

芹沢の顔を覆っていた布が外れる


祐『鴨…!!』

祐はそれに気付くとすぐさま芹沢に駆け寄り芹沢の顔を隠すように抱き締めるも
オレもみんなも見てしまっていた、、、


芹沢の髪も瞳の色も
何もかもが変わった芹沢の顔を

それはそれはまるで、、、別人の様な鴨を、、、


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