身代わり姫君の異世界恋綺譚
真白の膝に置かれた華奢な手に、大きな手が包み込む。
「あの時、確かに真白は清蘭にすべてを奪われた。清蘭を殺さなければ都が危なかった。清蘭を滅した私は清文に殺すように頼んだんだ」
「紫鬼を……殺す……?」
「そう、お前がいないあの世界で生きていたくなかったのだ」
愛しい娘とこうして会うことが出来てやっと心が満たされた。
「紫鬼は死んだの?」
「あの世界では……そうだな。死んだのかもしれない。気がつくとこの姿で、この世界にいた」
「何かわからない」
真白が小首をかしげる。
「気づいたら私はこの世界で精神科医として生活していた。記憶はあの世界と、現在のものがあった。あの世界の記憶は前世としての記憶。真白もこの世界に来ているのではないかと探したよ。」
「紫鬼……」
「お前が病院へ運ばれたのではないかと、市内の病院中を探した。探し出した時は、退院していた」
「じゃあ、ここへ来たのは偶然?」
「そうかもしれない。いや、運命が私達を引き合わせてくれたのだろう」
「運命……」
――私と紫鬼の運命……。
「あの時、確かに真白は清蘭にすべてを奪われた。清蘭を殺さなければ都が危なかった。清蘭を滅した私は清文に殺すように頼んだんだ」
「紫鬼を……殺す……?」
「そう、お前がいないあの世界で生きていたくなかったのだ」
愛しい娘とこうして会うことが出来てやっと心が満たされた。
「紫鬼は死んだの?」
「あの世界では……そうだな。死んだのかもしれない。気がつくとこの姿で、この世界にいた」
「何かわからない」
真白が小首をかしげる。
「気づいたら私はこの世界で精神科医として生活していた。記憶はあの世界と、現在のものがあった。あの世界の記憶は前世としての記憶。真白もこの世界に来ているのではないかと探したよ。」
「紫鬼……」
「お前が病院へ運ばれたのではないかと、市内の病院中を探した。探し出した時は、退院していた」
「じゃあ、ここへ来たのは偶然?」
「そうかもしれない。いや、運命が私達を引き合わせてくれたのだろう」
「運命……」
――私と紫鬼の運命……。